私は、海と地球環境と気候変動の関わりについて研究をしています。

 

人類は、地球環境の保全を念頭において、環境と共生していく事を目指さなければなりません。地球環境問題や気候変動など、人類が直面する様々な問題に海は大きく関わっています。

 

海は、熱や物質を地球の隅々まで行き渡らせる「地球の大動脈」であり、また様々な物質を除去する「地球の大静脈」でもあります。この海こそが、人類も含めた生物にとって住み易い環境を作っているのです。

 

しかし、その仕組みは未だ分からないことだらけです。この謎に満ちた海を対象に、二酸化炭素、微量気体成分や栄養塩などを採取・分析・解析し、地球環境問題・気候変動に対する海洋の役割を明らかにしています。水の惑星、この神秘な海についてはまだまだわからないことがたくさんあります。今、大気海洋化学が必要とされています。

 

海の表層から深海まで、そして、全地球規模から南極海・オホーツク海・北極海までの空間規模で、炭素循環・窒素循環に関わる統合的研究を行っているのは日本ではここだけと自負しています。化学的手法をもって地球系システムを解き明かすことは、エキサイティングで意義ある学問です。

 

 

 

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※大学院生募集:海の世界を研究してみませんか? 未知なる知の水平線へ出かけましょう。

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【新着・お知らせ】

2018.09.19

日本海洋学会ブレークスルー研究会・研修プログラム実施報告

【船の上で海を学ぼう!2018】(9/15-9/17、函館の停泊しているおしょろ丸上にて)

9/17日、実習発表会・修了式を終え、12:30に2泊3日の研修プログラムを無事終了しました。

九州、中国・四国、関西・愛知、関東、東北、北海道、全国各地からの集まった参加学生27名、皆、笑顔で帰って行きました(添付写真:おしょろ丸での集合写真、解散時・函館駅前にて)。

参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。われわれも刺激を受けて勉強になりました。

最終日に参加学生らが行った実習発表会での以下の点

・研修で良かったこと、勉強になったこと
・期待とは違ったこと
・次回へ希望すること
・研修期間内では対応出来なかった海洋学に関する質問
・研修で自分の進路に影響を与えそうな内容

については、後日詳細な報告いたしますが、「参加して本当に良かった」との満場一致の意見でした。動画と発表pptがありますので、「日本海洋学会ブレークスルー研究会(PBT)が企画する将来構想懇談会」等で披露する予定です。

予想どおり、「次回は船を動かしてほしい」のリクエストがありましたが、それこそが、われわれPBTが企画した「海洋学にもっと興味を持ってほしい」との企画意図が実った証であると実感しました。

船を動かさないこの研修プログラムだからこそ、「知らないのカベを打ち破りたい」という「若者の好奇心に火をつける」ことができ、参加してくれた若者が「海をもっと知りたい」・「そのためには次には船にも乗ってみたい」という欲求を持ってくれたこと、それこそが最大の喜びです。

このリクエストに対しては、「動いた船に乗りたい」のであれば、ぜひ、
・「次回はそのようなプログラムに積極的に参加してほしいこと」
・「そのような大学へ進学してほしいこと」
・「そのような情報を得るために今回の繋がりを引き続き保ち、さらに広げていくこと」
とのPBTからのコメントをし、参加学生から大いに賛同をもらうことができたと確信しています。

今後も、海洋学に興味をもってもらえるような企画をPBTは考えていきます。応援ください。

最後にクラウドファンディング(*)でサポートして頂いた皆さん、研修プログラム開催を応援して頂いた皆さん、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。

*:https://academist-cf.com/projects/67【クラウドファンディング:研究船の上で、海洋学の魅力を若者に届けたい!】

2018.08.23

学術論文が受理されました。

Watanabe Y.W., Li B.F., Wakita M. : Long-term trends in anthropogenic and non-anthropogenic effects on changes in ocean pH. Geophysical Research Letters, doi: 10.1029/2018GL078084 (2018). (海洋酸性化について、人間活動起源と非人間活動起源のpH変動を定量的に区別する方法を示し、北太平洋においては現在観測されている海洋酸性化の40%が、気候変動による非人間活動起源のpH変動によるものであることを明らかにした論文)

 

2018.06.04

日本海洋学会ブレースルー研究会が「未来の海洋学の土台作りに挑戦中」

クラウドファンディング「研究船の上で、海洋学の魅力を若者に届けたい!」を始めました。

7/27日までに100万円が目標です。集まった寄付で、「船の上で海を学ぼう2018」を実行する予定です。どうぞお力をお貸し下さい。皆さんのお知り合いにもどうぞお知らせください。

https://academist-cf.com/projects/67

 

2018.04.17

学術論文が受理されました。

Kubo A., Tanabe K., Suzuki G., Ito Y., Ishimaru T., Kasamatsu-Takasawa N., Tsumune D., Mizuno T. , Watanabe Y.W.,  Arakawa H.,  Kanda J.: Radioactive cesium concentrations of coastal suspended matter after the Fukushima nuclear accidentMarine Pollution Bulletin, 131, 341-346, doi:org/10.1016/j.marpolbul.2018.04.042 (2018). (福島原発事故由来の沿岸懸濁物質のセシウムの挙動を論じた論文)(福島原発事故由来の沿岸懸濁物質のセシウムの挙動を論じた論文)

 

2018.04.02

日本学術振興会・科学研究費補助金:基盤研究(A)が採択されました。

今年の12月〜来年2月、南極海へ海洋観測に挑みます。

●2018~2020年度:
「海洋炭酸系物質の時空間高解像度マッピング技術の南大洋への展開」

研究代表:渡辺豊  

 

2018.03.30

学術論文が受理されました。

Ikeda M., Tanaka S.S., Watanabe Y.W. : Circulation patterns in the Arctic Ocean derived by geochemical dataJournal of Oceanography, doi:10.1007/s10872-018-0472-2 (2018). (化学トレーサーに用いた北極海の水塊構造と循環を定量的に論じた論文)

 

2018.03.30

3月に博士号を取得した「李勃豊さん」が「2017年度・笹川科学研究・奨励賞」を受賞しました。

 

2017.10.23

日本海洋学会ブレイクスルー研究会(PBT)
海洋学の見える化:動画 続々更新中

 

2017.10.17

日本海洋学会ブレイクスルー研究会(PBT)が

Facebookを始めました。私もそのメンバーです。

 

北大・工学部3年・須賀俊文さんが、私の話をもとに、北大広報誌プリズム(CoSTEP)に「めぐる深海、太陽のめぐみ」と題して、童話の挿絵のような素敵な絵と文章を書いてくれました。